このたびアニマトーンはM3-2019 春に出展することになりました。会場は東京流通センター 第1展示場、スペース番号はB-22aです。M3は2015年に出展したのが最後だったので、実に4年ぶりとなります。この4年間はゲームの音楽や効果音を作ったりするだけではなく、レトロからモダンまでのゲーム開発そのものに関わり、知見を広めてきました。その成果を発表できればと思います。
頒布物は以下の通りです。
ALCHIMIA まぼろしの金貨
アルキミアは5年前にリリースした「ANIMA 水の一生」のような、インストゥルメンタルが持つ表現力だけで「世界」を感じさせてくれるアルバムを作りたくてこしらえました。主にオーケストラの楽器が登場し、一部の楽曲ではエレクトリックな要素の融合をお楽しみください。
今までの作品と違うのは、作り手側でストーリーを設定していないということです。この手の作品で「ご想像におまかせします」というのは少々投げやりに感じられるかもしれませんが、 結果として単独の音楽作品としてだけではなく、ゲームや映像作品に利用できる素材集としての頒布も行うことができるようになりました。
というわけで、今回は試験的に2種類のバージョンを頒布します。
ダウンロードカード版
SONOCAというWebサービスを通して、スマートフォンやPCで楽曲をダウンロードすることができます。
当作品ではmp3 / 320kbps での配信になっています。
BGM素材集版
音楽素材データのダウンロードURLや利用規約が記載された書類です。16bit / 44.1kHz / waveの音楽データに加えて、ループ対応の編集を施したものを収録しました。これらに対し、規約に基づいた利用権が付与されています。
素材集は少数の頒布になりますので、お求めの方は早めにどうぞ。
ジャンル:インストゥルメンタル ファンタジー
8曲 / 再生時間 23分
音楽:二宮裕司 アートワーク:岸こゆき
価格:ダウンロードカード版 ¥500 / BGM素材集版 ¥1,000
カミオリ オリジナルサウンドトラック
インディーゲームにおけるイベント「センス・オブ・ワンダーナイト2018」のベスト8にノミネートされ、東京ゲームショウ2018への出展を果たしたゲームタイトルのサウンドトラックです。和風パズルアクションのゲームということで、ファンタジーな和風の世界観をお届けしています。32曲 / 73分というボリュームなので、これだけでも楽しめる内容になっているかなとは思います。
ジャンル:サウンドトラック インストゥルメンタル 和風ファンタジー
32曲 / 再生時間 73分
音楽:二宮裕司
アートワーク:TeamOrigami(白蜜柑 / つちくれ / もぐも)
発売日:2018.8.19 CDアルバム版 イベント限定販売
価格:¥1,000
qSPCの展示および解説
qSPCとは、PA Gamesさんが開発しているSFC用のサウンドドライバ・MMLコンパイラの名称です。レトロゲームの開発に興味がある人以外は、何のこっちゃといった感じですが、つまるところスーファミのゲーム開発向けの自作サウンドツールのことです。
なにやら難しそうな話ですが、ご安心ください。皆さんにはサウンド開発の様子を見てもらったり、実際に出てくる音を体験してもらうだけなので、スーファミをやったことがある人なら、きっと楽しめると思います。
あとはTaco(仮称)というゲームの開発者であるPA Gamesさんの気分次第で、スーファミで実際に動くオリジナルアクションゲームがエミュレータでプレイできるかもしれません。M3でゲームをプレイさせるのはどうなの?という意見に関しては、実装されている音楽はスーファミのグラフィックと合わせて初めて完成するという理念があるため「視聴」して頂いているということであしからず。あとM3はよく考えるとメディアミックスのイベントでしたね。
このように、この4年間はインディーゲームのサウンド開発をすることで、ゲームを作ることに対しての実践を積み重ねてきました。僕にとってゲームというものは、音楽演出の魅力を教えてくれた先生でもあるので、この流れは必然だと考えています。
アニマトーンの展示スペースB-22aでは作品の頒布だけではなく、こうした作り手としての熱意を表明したり、普段会うことができない人と交流ができる場所にしたいです。M3のカタログでは以下のサークルカットが掲載されており、展示スペースでもこのアイコンを掲げておきますので、M3の当日は、ぜひお立ち寄りください。